知育玩具の利用による子どもの成長・発達の効果を検証 ~知育玩具サブスク運営のトラーナと慶應義塾大学 中室牧子研究室との共同研究~

 ライク株式会社の子会社で、子育て支援サービス事業を営むライクキッズ株式会社は、未就学児向け知育玩具サブスクリプション・サービス「トイサブ!」を運営する株式会社トラーナ(本社:東京都中野区、代表取締役:志田 典道 以下、トラーナ)、慶應義塾大学の中室牧子研究室と「知育玩具の適時適切な利用による成長発達の効果」に関する共同研究を2023年7月より開始いたします。

 知育玩具は、子どもの成長と発達を促進するアイテムとして、家庭や保育施設などで広く利用されています。最近では、幼児教育の質に対する関心が高まっており、知育玩具が幼児期の子どもの成長と発達にどのように貢献するのかが注目されています。そこで、ライクキッズが運営する「にじいろ保育園」と、教育経済学の専門知識を持つ慶應義塾大学の中室牧子研究室、そして知育玩具サブスクリプション・サービスを提供するトラーナが共同研究を行うことになりました。

 ライクキッズが運営する「にじいろ保育園」では、遊びを“子どもたちの心を育て、バランスの良い発達を促す大切な要素である”と捉えており、子どもたちの「やりたい」気持ちの表現が、発達段階において重要な役割を果たすことから、一人ひとりの興味や好奇心を満たすことができる遊びの場づくりを整えています。また、中室牧子教授は“教育に科学的根拠(エビデンス)”を提唱しており、教育環境や実践が子どもの学力や学習習慣、非認知能力にあたえる影響について、データを用いて明らかにする研究を行っております。トラーナが提供する「トイサブ!」は、0歳3か月〜満6歳の未就学児のお子様一人ひとりの成長に合わせた知育玩具が届く定額制の知育サービスです。「幸せな親子時間を増やそうぜ」のコーポレートビジョンをもとに2015年11月より運営を開始しました。子どもたち一人ひとりの成長に貢献したいという想いが共通しており、共同研究の実施にいたりました。

 この共同研究により、科学的な根拠に基づき、知育玩具が子どもの成長と発達にどのように貢献するのかを解明し、知育玩具を幼児教育に効果的に活用する可能性や方法を探求してまいります。また、具体的な結果や知見が得られることを期待し、その情報を幼児教育の現場で実践に役立てることを目指しています。


■期待される研究成果

幼児において、知育玩具による活動向上と発達状況の相関分析を行い、適切なタイミングで適切な知育玩具を提供することで、子どもの活動が活性化され、発達が促されることの証明、年齢別の効果の獲得を目指します
                         

■共同研究概要

・研究内容:知育玩具の適時適切な利用による成長発達の効果

・共同研究チーム:株式会社トラーナ、慶應義塾大学 中室牧子研究室、ライクキッズ株式会社

・研究開始:2023年7月

 

慶應義塾大学 総合政策学部 中室牧子教授 コメント

 国内外の研究では、幼児教育の質は子どもの認知や言語面での発達にプラスの影響があるという研究が多数発表されています。私たちの研究グループは保育の質に着目し、どうすれば保育の質を高められるのかについて研究を続けてきました。この度、株式会社トラーナとライクキッズ株式会社とともに、知育玩具が保育の質や子どもの発達に与える影響を明らかにするための研究を行い、より充実した保育環境を作り出すことに貢献したいと考えています。

 

株式会社トラーナ 代表取締役 志田典道様 コメント

 今回の中室牧子研究室・ライクキッズとの共同研究を通じて、今まで弊社が事業を通じて感じていた「成長に合わせた知育玩具の利用がお子様の成長発達に貢献すること」を体感値だけではなく、学術的なアプローチに基づいて証明していけると考えています。この研究結果をもとに、トイサブ!のサービス価値をより高めていくことに挑戦していければと思います。

 

■ライクキッズ株式会社 代表取締役社長 岡本拓岳 コメント

 私どもライクキッズ株式会社は子どもたち一人一人の心に寄り添い、人や物・自然との豊かな出会いや体験を通して「生きていく力(=豊かな感性+他者への思いやり+主体的に考え行動する力)」を育むことを理念に掲げています。今回の共同研究を通じ、私たちが実践の中で磨いてきた保育の質を学術的な見地から定量化することで、経験則だけに頼ることのない均質で質の高いサービスの提供へ繋げてまいります。