子どもたちの成長を実感する喜びが溢れる場所
—門矢先生が語る「第二のわが家」にじいろ保育園大岡山の 12 年—
にじいろ保育園大岡山で 1 歳児クラスの担任を務める門矢 綾(かどや りょう)先生は、保育士として歩んだ 14 年のうち、実に 12 年をにじいろ保育園大岡山で過ごしてきました。3 人の男の子を育てる母親でもある 門矢先生に、保育士になったきっかけから、仕事のやりがい、そして園長先生や仲間たちと作り上げてきた「第 二のわが家」としての園の姿について、お話を伺いました。

ライクキッズ株式会社が運営する「にじいろ保育園大岡山」の門矢 綾(かどや りょう)先生
始まりは「小さな子の成長を知りたい」という純粋な想い。
門矢先生が保育士を目指したのは、大学で教職を学んでいた頃に抱いた、ある純粋な好奇心からでした。
「もともと大学では教職を取っていて、教員にもなりたいなと思っていたんですけれども、教員になるにあたっ て、もっと小さな子どもからの子どもたちの成長、というか、人間の成長ってどういうものなのかなっていうのを 知りたいという想いから、0 歳児がいる保育園で働いてみたいと決意したんです」。
教員ではなく、乳児期の子どもを預かる保育士の道を選んだ背景には、「人間の成長を実感しながら学んで いきたい」という想いがありました。
「木のぬくもり」と「理念」に共鳴して選んだ場所。
そんな門矢先生が、ライクキッズの保育園を選んだ背景には、友人の紹介と、園の理念への強い共感がありま した。
最初にライクキッズの保育園の魅力を知ったとき、門矢先生が強く惹かれたのは、「木のぬくもり」を大切にし ているという点でした。
「木でできているものを多く使っていて、それを見た瞬間に、ぬくもりや温かさを大切にしているっていうのが伝 わってきて、にじいろ保育園の理念と実際が一本の筋でつながっているということを感じたことが、にじいろ保 育園で仕事をしたいと思った大きな理由」だといいます。
そして、この園がまさに「第二のわが家」として温かい場所であることは、職員同士の関係性にも現れていま す。
にじいろ保育園に既に勤務していた友人の勧めで園を訪れ、そこで門矢先生は、「職場の雰囲気に大きな違 い」を感じるのです。なかでも、「働いている方の人間関係が、アットホームというか、あったかいことが大きな 魅力だった」といいます。門矢先生は「こちらの環境のほうが私には合っている」と転職を決意し、この温かい 環境に長く身を置くことになったのです。

3度の産休育休と「ずっとついていきたい」恩師の存在
門矢先生は、2 歳、6 歳、9 歳の 3 人の男の子を育てる母親でもあり、仕事と子育てを両立する中で、この園 で 3 回の産休育休を取得しています。
門矢先生は、3 度の産休育休を経て、その都度現場に戻ってこられた背景について、「戻ってこれるという安 心感があった」といいます。3 度も産休育休を取得し、その都度現場に戻ってくることがきるという、その背景に は、「子育ても仕事も夢も。ともに稼ぎ、ともに育て、ともに暮らす」というライクキッズの理念が感じられます。こ の考え方は、にじいろ保育園に子供をあずける保護者にも、保育園で仕事をする子育て中の保育士にとって も、安心材料の基盤になっています。
また、門矢先生の保育士としての人生に大きな影響を与え続けているのは、市橋典子園長先生の存在です。
「園長先生の保育の仕方がすごく好きなので、真似たいなっていうのもあって、ずっと、園長先生についている というか、、、」と語る門矢先生。「彼女がいるから私もいられる」という言葉には、温かい保育を共に作り上げ る師弟の絆が強く感じられます。門矢先生にとって園長先生は、保育士としての感覚や理念を共有できる、ま さに「師」として慕う特別な存在なのです。
保育経験が自分自身の子育てに活きると確信。
保育士としての経験は、門矢先生自身の子育てにも役立っていると語ります。
「子育てをしている時に、あまり焦らなくなった」という門矢先生。保育の仕事を通じて、「きっとこれだろうって いうのが少し見通しが持てる」ようになり、自分の子どもが何か問題に直面しても、「過去に見たことあるわ、 と冷静に対処できるようになった」と言います。

日々の成長を分かち合う「あなたでよかった、ありがとう」
「子どもと親と保育士。この三者の間に『あなたでよかった、ありがとう』の気持ちが通い合う」というライクキ ッズの想は、門矢先生の日々の保育の中でも、様々なエピソードとして現れています。
子どもたちの「できた」に心ときめく瞬間。
門矢先生にとって、保育士の仕事の最高のやりがいは、「子どもの成長を間近で見られること」です。
特に、1 歳児クラスでは、たとえば、「初めてはいはいできました」「初めて歩きました」などいった、子どもたち が何かができるようになった時に保護者からも感謝され、「一緒に嬉しいっていう気持ちを共有できるのが大 きな喜び」だといいます。
ある子どもとの関わりの中で、「絵を描くのが苦手で「描くのが嫌だと言っていた子がいて、私が代わりに描 いてあげると、その絵を見て自分から真似て描き始めた時の感動は格別です」「すごいなって思って」「成長 ですよね。描けなかった子が描けるようになるって」。
この、できなかったことを乗り越える瞬間に立ち会えることが、門矢先生のエネルギーとなっています。

絆が深まる、行事と心の交流。
「行事を通して、園全体が一つになる瞬間も、保育士の仕事をやっていて、ほんとうに心動かされます。発表会 や運動会などのイベントでは、先生たちも必死で準備をし、子どもたちもそれに応えようと一生懸命に頑張り ます。子どもたちが頑張ってる姿を見ると、一緒に『頑張ってるね』ってみたいな感じで、感動しますね」。
先生と子どもたちが一緒に作り上げたという一体感と、その様子を見た保護者の方々と、感動で心が通じ合 う瞬間は、まさに「第二のわが家」の家族のような温かい出来事です。
また、「子どもたちとの距離が縮まる瞬間」にも大きなやりがいを感じるといいます。
「普段は自分とあまりかかわらないクラスの子が、近寄ってきて来てくれるとか、、、という心の交流があった 時、『ありがとう』『うれしい』って気持ちが溢れてきます」。「近づけたなっていう」距離が縮まったと実感できるうれしい瞬間は、「日々、本当にたくさんある」そうです。

最高の喜び、卒業生との「再会」という名の家族の物語
お話のなかで特に印象に残るのは、にじいろ保育園のコンセプトでもある「第二のわが家」を象徴している 「卒園生との再会」エピソードです。
門矢先生は、にじいろ保育園大岡山で 12 年という長い期間、同じ保育園に留まり続けてきたからこそ得られ る、最高の喜びがあると言います。
それは、卒園した子どもたちが、卒園式から数日後にランドセルを見せに来てくれたり、小学校の卒業式後に 保育園に会いに来てくれたりする時のことです。
「『小学校、卒業しました!』って、園にわざわざ報告に来てくれたりするんです。そういう時に、保育士をやって いて本当によかったと思います」。
そう語る門矢先生にとっては、同じ保育園に長くいるからこその再会で、成長した姿を見ることができることが この上ない喜びなのです。
「園を巣立ってからも、人生の節目に「ただいま」と帰ってきてくれる子どもたちの姿を見ると、この園が子ども たちにとっていつでも帰れる場所『第二のわが家』になっていると実感します」。

挑戦と学びを続ける 14 年目の情熱
長年の経験から、この仕事の難しさにも真摯に向き合っています。その一つが、保護者対応です。
「保護者のニーズにあった対応をすることは、時には難しいこともありますが、個別扱いになるわけにもいかな い集団保育をしていくうえで、必要なルールなどを理解していただくために、要望に応えられない時こそ、しっ かり 1 から 10 まで細かく説明して納得していただけるよう努めています」。
門矢先生の向上心は尽きません。12 年というキャリアを持ちながらも、現状に満足することなく、常に成長し 続けています。
「保育に関してのいろいろなこと、保育園運営の内容がどんどん良い方向に変わっていく中で、そこに追いつ いていかなきゃ、と思い、まだまだ学びたいことがたくさんあります」。
最後に、門矢先生から、これから保育士を目指す人々へのメッセージをいただきました。
「思っている以上に楽しいことも、期待以上に嬉しいこともありますが、乗り越えなくちゃいけないことも多いで す。それでも、恐れずに飛び込んでみてください!!きっと、この仕事の中にある大きな喜びに出会えると思いま す」。門矢先生にとって、にじいろ保育園大岡山は、単なる勤務先ではなく、自らの保育士としての成長の場であ り、園長先生や仲間の保育士の先生たちと人生を歩んできた大切な「第二のわが家」でもあります。想いに 共感し合える、信頼できる園長先生と共に、子どもと保護者、そして先生たちとの温かい絆を日々育んでいま す。門矢先生の 14 年目の情熱は、これからも、にじいろ保育園で多くの子どもたちと家族に温かい光を届け 続けるでしょう。

※ 記載内容は2025年11月時点のものです
