ライクキッズ

スペシャルインタビュー

「第二のわが家」チアで培った情熱と笑顔!子田真央先生が語る、子どもと共に成長する保育のカタチ

ライクキッズ株式会社 2021年入社(2025年時点)
子田 真央さん

今回インタビューしたのは、にじいろ保育園古淵で2歳児クラスの担任を務める子田 真央(こだ まなか)先生。専門リーダーという役割も担っています。
2021年3月に新卒で入社し、現在5年目を迎える子田先生は、ライクキッズ独自のユニークな職種である「ミライクル保育士(※1)」として入社し、保育士としてキャリアをスタートさせました。
高校時代のチアダンス部で培った情熱と明るさと子どもたちへの深い愛情で、日々の保育に全力で向き合う子田先生の想いを伺いました。約5年間の保育士としてのキャリアを経て、新たなチャレンジを見据えながらその想いも語ってくれました。

※1:「ミライクル保育士」とは、キャリアアップを目指す総合職保育士のことで、保育現場での経験を積みながら、主任や園長、さらには本部社員(採用・企画など)へと地域や部門を越えてステップアップできる制度・職種です。名前は「未来が広がる」と「ライク」を掛け合わせた造語で、将来の夢や希望を広げたい保育士向けに、早期のキャリア形成と多様なキャリアパスが提供されています。

保育士の道へ:惹かれた「第二のわが家」の温かい雰囲気とミライクル保育士の制度

子田先生が保育士という道を志したのは、中学校時代の職場体験がきっかけでした。
「職場体験で保育園に行ったときに、保育士さんを見て素敵だなと思ったんです。子どもとの関わり方や、園全体が笑顔であふれる温かい雰囲気に惹かれました。」

この体験が原点となり、子田先生は保育士の資格が取れる大学に進学。卒業後、新卒としてライクキッズに入社しました。

ミライクル保育士としてのキャリア選択

子田先生の職種は、ライクキッズ独自の「ミライクル保育士」です。この制度は、保育士として現場経験を積みながら、将来的に主任や園長、さらには本社スタッフなど、キャリアの選択肢を広げられるというものです。

「保育士だけじゃなくて、いろんな可能性を持って仕事をしたいなって思っていたんです 。ミライクル保育士なら、保育士の仕事だけじゃなく、どんどんキャリアアップして、主任や園長もそうですけど、本社職の方にも異動していけるところに魅力を感じて、ライクキッズを選びました。」

実際、子田先生は入社から5年目を迎える現在、本社への異動希望を出し、12月中旬には面談を控えています。
保育士という専門職の経験を土台に、キャリアを自ら切り開いていく子田先生の姿勢は仕事と夢が共鳴しているかのようで、「子育ても仕事も夢も」というライクキッズの理念にも通じるものがあります。

活力の源:チアダンスで培った「笑顔」と子どもへの熱い想い

子田先生の保育の根幹にあるのは、持ち前の明るさとエネルギーです。これは、高校時代に熱中したチアダンス部での経験が大きく影響しています。

「高校ではチアダンス部に所属していて、コーチレッスンもある厳しい環境でした。みんな同じTシャツを着て、胸に苗字をマジックでバーンと書いて、『子田!子田!』って叫ばれながら踊るような状態でしたね(笑)」

この経験が、子田先生のメンタルと「気持ちを保つ術」を培ったと言います。チアダンスは常に笑顔でいなければならず、その表情も採点基準になるため、「笑顔はもう染み付いたものなので、基本、自然と笑顔になってしまいます。」

子どもたちと「全力を出す」一体感

この情熱と笑顔が、保育現場で大きな力を発揮しています。
「本当に子供たちと全力で遊んでる時が一番楽しいんです。子どもたちと遊ぶってなると、もう、チア部のハイなテンションで、『フー!』って感じで走り回ったりはしています。」

特に、集団をまとめるときには、チア部で培った「気合」と「声のボリューム」を活かします。
「クラスをまとめていかなきゃいけない時は、ただ遊んでいるわけにもいかないですから。そういう時は、気合と声のボリュームとで押し切る時、乗り切ろうとする時はありますね。」

その明るさが子どもたちにも伝わり、クラスを明るくまとめています。

「間違ってないんだな」と感じる、成長を共有する喜び

子田先生がこの仕事にやりがいを感じるのは、何よりも子どもたちの成長を実感できたときです。

「子どもたちの成長を感じた時に嬉しくなりますし、保育士をしていて本当に良かったと感じます。昨日できなかったことができるようになったりと、子どもの成長には驚きの毎日です。」

「見守る」喜び、そして「安心」へ

子どもの成長を近くで見守る日々は、時として「本当にこれでいいのだろう?」と自問自答することもあると言います。しかし、そんな不安を打ち消し、再び情熱を燃やす源は、やはり子どもたちの成長です。

「自分が持っているクラスがあって、ずっと一緒に過ごしていると『本当にこれでいいのだろう?』と思い悩む時もあります。でも、他の先生から受け持っているクラスの子どもたちの成長を感じる部分を聞いたり、素敵なエピソードを聞いたりすると、『それで間違ってないんだな』と安心し、嬉しくなります」

この喜びの裏には、子どもたち一人ひとりの小さな成長を「見逃したくない」という強い想いがあります。

「子どもたちの成長を見逃したくはないって、いつも思っています。2歳児は自我が強く出てきて、個性や発達段階も違う中で、一人ひとりに合った対応や配慮を考えていく必要があります。だからこそ、先月とは違う姿になっていたりと、子どもたちの成長は本当に大きいので、そういうのを見逃したくないですし、その変化や成長の様子を保護者の方とも共有しています。」

2歳児と向き合う「考える→実行する→反省する」の日々

2歳児クラスを担任している子田先生は、この時期特有の難しさに正面から向き合っています。

「集団での動きもあるので、全体をまとめる中で、個々も丁寧に関わるということに難しさを感じます。その子にとって、どんな言葉かけや関わりがいいのか?を模索しながら過ごしています。うまくいかないことや、もっとこうすればよかったと思うこともあり、日々『考える→実行する→反省する』を繰り返しています。」

この試行錯誤と創意工夫は、保育士として「(子どもたちの)生活の基本とか、事の良し悪しというのを伝えていかなければ」という責任感からくるものです。2歳児の「いやいや期」と重なるため、「どう気持ちを変えてあげるかっていうのは、いろいろ考えながら関わっています。」

子どもたちの「ありがとう」の連鎖

子どもたちからの何気ない一言も、子田先生の大きなエネルギー源です。

「おしゃべりが上手になってきて、その子どもたちから『まなかせんせい、聞いて!』って、おうちでの出来事も園内での出来事も、楽しかったこととか嬉しかったことを話してくれることがあると、すごく嬉しくて、楽しくなります。」

子どもたちから「ありがとう」と言葉をかけてもらえる瞬間はとても印象的です。

「乳児クラスを担当していた時は、少しずつ『ありがとう』が言えるようになったり、意味がわかってくるという段階でした。その中でも、私がしたほんの小さなこと、例えば『固いブロックを外した』『ズボンの向きを直した』だけでも、『ありがとう』と言ってくれます。意味を持った『ありがとう』を言えるようになった子どもたちからの『ありがとう』は、すごく嬉しいものがあります。」

また、子どもたち同士の関わりの中で生まれる「ありがとう」の連鎖にも感動を覚えています。

「子どもたちを見ていて『ありがとう』が連鎖していっていることがあると感じる時があります。誰かが優しくする姿を見て、他の子も優しくなり、また他の子も優しくする。『ありがとう』が連鎖していって、暖かい雰囲気になります。そこにいる全員が『ありがとう』の気持ちを持っているのは、とても素敵なことだなあと。」
これは、ライクキッズが大切にする、「ありがとう」の気持ちが通い合う場そのものです。

第二のわが家を築く:保護者様・職員との「安心」の関係性

ライクキッズのステートメントには、「預けた子どもを迎えに行ったときの『おかえりなさい』の言葉でほっとする。まるで、実家に立ち寄るように。」という一文があります。子田先生は、この「第二のわが家」としての安心感を、保護者様や職員との日々の連携の中で大切に育んでいます。

保護者様との「おかえりなさい」のエピソード

子田先生は、園での子どもたちの様子を、連絡帳や、お迎えの際の短い会話で丁寧に伝えています。それは、保護者様が「ほっと安心できる」瞬間にもなっています。

印象的なのは、子田先生が以前勤めていた園を異動する際に保護者様からいただいたお手紙のエピソードです。

「『子どもが保育園に毎日笑顔で登園できたのは真央(まなか)先生のおかげでした。私たちもお迎えの時は仕事で疲れているので、真央先生に温かく「おかえりなさい」と言っていただけることで、保育園がほっと安心できる場所になりました。ありがとうございました。』という手紙をいただき、嬉しくなり『うるっと』きました。」

このエピソードは、子田先生が大切にする「温かい雰囲気」が保護者様に届き、ライクキッズが目指す「第二のわが家」になっているかのようです。

職員間で協力し合う「ありがとう」

子田先生が気持ちよく働ける背景には、職員間の密な連携と助け合いがあります。

「職員間で感謝を伝えることも多くあり、自分のことだけにならず協力しあって仕事をしています。その支え合いができる職場が素敵だと感じます。」

具体的には、書類作業が立て込んでいる時など、職員間で「連携をとりながらノンコアタイムを取り」、他の職員の持ち場を代わってあげるなどの工夫をしています。

「(書類が)終わってないってなれば、職員の配置を工夫して、『じゃあ今、私が入るから、ちょっと抜けていいよ』っていうのをやったりとか、抜けてその間に書類を書いてたりっていうのは、本当に(職員数が)多いわけでもないので、そういう連携っていうのは日々取られているんです。」

園長先生との信頼関係

園長先生との関係にも、この「助け合い」の精神が深く根付いています。

「迷った時や、保護者への声かけで迷った時に、すぐに『園長先生、今いいですか』って言って、助けを求めています。園長先生は、一緒に考えてくれて、ヒントやアドバイスをしてくださります。」

仕事とプライベートのメリハリをつけられる環境(持ち帰りの仕事もなく業務時間内に終わることができている点や、情報通信技術を活用するICT化が進んでいる点)も、子田先生の仕事への集中を支えています。

ミライクル保育士としての挑戦:保育への愛を胸に

入社5年目を迎え、初期の「先輩たちを見て、見よう見まねで必死にやっていた」時期から、後輩を指導する立場となった子田先生。この経験を、さらに次のステップに活かそうとしています。

「保育士以外の経験もしたいと思って、この会社を選んだ 」という言葉通り、子田先生は「保育士という仕事の現実、やったからこそ分かるということを伝えられたらいいな」という想いから、本社勤務での採用活動などに関わる職種に挑戦したいと考えています。

「いずれかは保育士以外の経験もしたい」という目標を掲げながらも、「本当にいつか分からないんですけど、いつかは保育士に戻りたい」という想いも根底に持っています。様々な経験を積んだ後、最終的にはまた現場で子どもたちと直接関わりたいという、純粋な保育への情熱が子田先生の「ミライクルなキャリア」を支えています。

チアダンス部で培った明るさと情熱、そして、子どもたちへの深い愛情。子田先生の活躍は、「第二のわが家」にじいろ保育園の未来と子どもたちの未来を明るく照らしていくでしょう。

聞き手・執筆:美濃部 哲也(M&I Inc.)

RECOMMEND