ライクキッズ

スペシャルインタビュー

「あなたでよかった」と言われる幸せ。 “ありがとうの尊さ”が循環する場所で、私は今日も保育士を続ける

ライクキッズ株式会社 2016年入社(2026年時点)
石曽根 茜さん

保育士として16年のキャリアを持ち、現在は0歳児クラスの担任として、言葉を持たない赤ちゃんたちの心の声に耳を傾ける石曽根茜(いしぞね あかね)先生。にじいろ保育園大泉学園南で働く彼女は、プライベートでは二人子どもたちの母でもあります。

「天職だよ」と夫に言わしめるほど、子どもと関わることが大好きな石曽根先生。しかし、その笑顔の裏には、働く母としての葛藤や、我が子の発熱で職場に迷惑をかけてしまうのではないかという不安がありました。「子どもが小さいから」「親としての責任があるから」。そんな理由で好きな仕事を諦めなくていいように、彼女を支えたのは「まるで家族のように」寄り添ってくれる仲間たちの存在でした。

ライク株式会社が掲げる「『ありがとう』の尊さが循環する、美しい国を」というミッション。そして「諦めなくてもよくなるように」という想い。自身の出産・育児、そして復帰というライフイベントを経て、その想いを体現するように働く石曽根先生の物語をお届けします。

迷いのない一本道、「天職」と言われる理由

「私、三姉妹の末っ子だったんです。だから、小さい頃は年下の子と遊ぶ機会が全然なくて、逆にお姉ちゃんたちに遊ばれる側だったんですよね」

石曽根先生は、自身のルーツを懐かしそうに振り返ります。5歳、6歳と歳の離れた姉たちに可愛がられて育った少女は、中学生の時の職場体験で、初めて「自分より小さな存在」と深く関わる喜びを知ることになります。

「職場体験の時、迷わず保育園を選んでいました。高校も保育の専攻がある学校を選んで、短大も保育科へ。振り返ってみると、本当に一直線でしたね。他にやりたいことが浮かばないくらい、迷いはありませんでした」

16年という長いキャリアの中で、ふと「違う仕事もしてみたいな」と口にすることもあるそうです。しかし、そんな時、一番近くで見ているご主人はこう言います。 「やめておいたほうがいいよ。保育士は天職だよ」と。 「なんでですかね(笑)。主人は私が働いている姿を見たことはないはずなんですけど。でも、家で自分の子どもたちとワイワイ遊んでいる姿を見ているからかもしれません。それに私、家で仕事の愚痴を言わないみたいなんです。やはり、子どもと関わって遊んでいるのが根っから好きなんですよね」

ライクグループが大切にしている「ひとが好きで好きで大好きだからできること」。石曽根先生の保育士人生は、まさにその純粋な想いから始まりました。 学生時代の実習で現実の厳しさに直面しても、「やっぱり私はこの道なんだ」と、自然とこの仕事を選び続けてきました。

「一人ひとりと、ゆったり向き合いたい」――ライフステージが変わっても、働き続けられる場所

新卒で入職した園で6年ほど勤めた後、石曽根先生は転機を迎えます。そこは忙しい園で、日々がバタバタと過ぎていく環境でした。

「もっと、子どもたち一人ひとりをじっくり見てあげたい。ゆったりとした気持ちで関わりたい」

そう強く思うようになった時に出会ったのが、ライクキッズが運営する「にじいろ保育園上板橋(当時の新設園)」でした。そこで約6年間、理想の保育を追求し、結婚、妊娠、出産という人生の大きな節目も経験しました。ライフスタイルの変化に合わせて、勤務地を柔軟に変えられるのも、多くの園を展開するライクキッズならではの良さでした。引っ越しを機に、復職のタイミングで通いやすい園への異動が叶い、現在は「にじいろ保育園大泉学園南」で勤務しています。

「長く勤めていると、やっぱり自分の生活も変わっていきます。その時々の状況に合わせて、働く場所を相談できる環境があるのは本当にありがたいですね」

結婚しても、子どもが生まれても、住む場所が変わっても、仕事を諦めなくていい。ここには、自分らしく幸せになっていける環境がありました。

職場もまた「第二のわが家」支え合うことで生まれる“ありがとう”の循環

石曽根先生がにじいろ保育園で働き続ける理由。それは、保育観が合うことだけではありません。そこには、働くスタッフ同士がお互いを「まるで家族のように」思いやる、温かい風土がありました。

特に印象に残っているのは、最初のお子さんを出産した時のこと。時は2020年、コロナ禍の真っ只中でした。

「初めての妊娠で、しかも緊急事態宣言が出るような状況でした。不安でいっぱいだったんですが、園のみんなが『おめでとう!』ってすごく喜んでくれて。無理しないでね、行ってらっしゃいって、本当に温かく送り出してくれたんです」

そして、育児休業を終えて復帰した時のこと。 久しぶりの社会復帰への不安に加え、時短勤務になることで周囲に負担をかけてしまうのではないかという「引け目」を感じていたと言います。さらに復帰早々、自身のお子さんたちの看病で長期間休まなければならない状況に陥ってしまいました。申し訳なさで押しつぶされそうになっていた石曽根先生を救ったのは、同僚たちの言葉でした。

「みんな『大丈夫?』『気にしないで、ゆっくり治してね』って。嫌な顔ひとつせず、心から心配してくれたんです。誰かが困っていたら、『ちょっと助けて』『ここ手伝って』って気軽に言い合える。そんな関係性が当たり前にあるんです。本当に、みんなに救われました」

困ったときには母のように頼れる園長先生もいます。

「園長先生は、もう『お母さん』みたいな存在ですね(笑)。ドンと構えていてくれて。迷った時に相談すると、『こうしたらいいんじゃない?』ってバシッとアドバイスをくれるんです。厳しいこともありますが、そこにはちゃんと愛がある。だから、安心して何でも相談できるんです」

誰かのために行動し、誰かに助けられ、そこに「ありがとう」が生まれる。この園では、「ありがとうの尊さ」が、スタッフの間で自然と循環しているのです。

「あなたでよかった」――保護者様と心が通い合う瞬間

現在、0歳児クラスの担任を務める石曽根先生。

「0歳児特有の、あのなんとも言えない可愛さはもちろんなんですが、私が一番大切にしているのは、保護者様の気持ちに寄り添うことなんです」

自身も二児の母となり、我が子を預けて働く保護者様の気持ちが、痛いほど分かるようになりました。

「初めてお子様を預ける時のお母さんたちの不安、すごくよく分かるんです。私もそうでしたから。だからこそ、私は保育士としてだけでなく、同じ『親』としての目線も大切にしたいんです」

連絡帳やお迎えの時の会話で、時には「お母さん同士」として共感し合う。そんな関わりの中で、保護者様から言われて最も嬉しかった言葉があります。

「『茜先生でよかった。茜先生だから、安心して預けられます』と言っていただけた時です。0歳という、一番手がかかり、愛着形成が大切な時期に、我が子を他人に預ける不安は計り知れません。その不安が『安心』に変わった瞬間を感じられた時、この仕事をしていて本当によかったと、心から思います」

まさにミッションステートメントにある、「あなたでよかった、ありがとう」の気持ちが通い合う瞬間。 それは、石曽根先生が「親としての痛みや喜び」を知り、それを保育に活かしているからこそ生まれる、何よりも尊い信頼関係の証なのです。

子どもたちの「食」と「心」を育む、ハートのいい仲間たち

にじいろ保育園大泉学園南には、保育士だけでなく、調理スタッフも「主体性」を持って子どもたちに関わっています。

「調理さんたち本当にすごいんです。ただ給食を作るだけじゃなくて、『食育』にすごく積極的で。昨年は、47都道府県の郷土料理を給食に出してくれたり、子どもたちの前で食材を見せてくれたり。子どもたちに関わりながら、食への興味を引き出してくれるんです」

0歳児クラスの離乳食においても、担任と調理さん、看護師さんが密に連携をとって進めてくれます。 職種を超えて、みんなで一丸となって子どもたちを育てる。そこには「ハートのいい人」が集まり、笑顔で気持ちよく子どもたちに接する姿があります。

感謝を言葉に。「ありがとう」が明日への活力になる

インタビューの終盤、石曽根先生は「感謝」について繰り返し語ってくださいました。

「今年は特に、子どもの病気などで急に休んでしまうことが多くて、本当にいろんな先生方に助けてもらいました。だからこそ、『やってもらって当たり前』じゃなくて、『ありがとう』をちゃんと言葉で伝えたいんです。ちょっとしたことでも、『ありがとうございます』の一言があるだけで、職場の空気って変わりますよね」

自分が助けてもらった分、誰かが困っている時は手を差し伸べる。 そんな「お互い様」の精神と「ありがとう」の言葉が循環する環境こそが、長く働き続けられる理由なのかもしれません。

これから保育士を目指す人へ伝えたいこと

最後に、保育士を目指す学生や、これからこの道に進もうとしている人たちへのメッセージをお願いしました。石曽根先生は少し考えた後、真剣な眼差しでこう語ってくれました。

「この仕事は……『子どもが好きなだけ』じゃできない仕事だと思います。命を預かる責任もありますし、大変なこともたくさんあります。でも、『子どもが好き』じゃないと、絶対にできない仕事でもあります」

16年間、現場に立ち続けてきたからこそ言える、重みのある言葉です。

「大変なことはあるけれど、その根底に『子どもが好き』という気持ちがあれば、乗り越えられるんです。子どもたちの成長を一番近くで見ることができて、保護者様と一緒に喜びを分かち合える。いろんな感情を感じることができる、本当に素敵な仕事です。その『好き』という気持ちを、どうか大切にしてほしいなと思います」

今後について尋ねると、「多分、ずっとこの仕事をしている気がします」と笑った石曽根先生。

「形は変わるかもしれません。正規職員かもしれないし、パートになるかもしれない。でも、子どもと関わるこの仕事が、やっぱり私の『天職』なんだと思います」

子育ても、仕事も、夢も。どちらかを諦めなくていい。 「ありがとう」の尊さが循環するこの場所で、石曽根先生は今日も、太陽のような笑顔で「おかえりなさい」と子どもたちを迎え入れます。その姿は、ライクグループが目指す「自分らしく幸せになっていける状態」そのものを映し出していました

聞き手・執筆:美濃部 哲也(M&I Inc.)

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