ライクキッズ

スペシャルインタビュー

私が自分らしく輝ける“第二のわが家”で見つけた、保育の喜びと誇り

ライクキッズ株式会社 2017年入社(2026年時点)
柴田 裕美さん

保育士歴17年。そのキャリアの折り返し地点で、柴田 裕美(しばた ひろみ)先生は大きな決断をしました。それは、慣れ親しんだ職場を離れ、新しい環境で保育に向き合うこと。現在、にじいろ保育園三鷹新川で1歳児クラスの担任を務め、専門リーダーとして後輩の指導にもあたる柴田先生。彼女が求めたのは、子どもたちにとっても、そして働く自分自身にとっても「第二のわが家」と呼べるような温かい場所でした。

自身も二児の母として子育てと仕事を両立させる柴田先生に、これまでの歩み、子どもたちへの想い、そして支え合う仲間たちとのエピソードを語っていただきました。

厳しさの中で感じた違和感、そして求めた「家庭的な温かさ」

柴田先生が保育士を志したのは、中学生の頃でした。お母様も元保育士で、小学生の頃には学童の指導員として働く母の姿を見て育ちました。「子どもと触れ合う仕事っていいな」。その想いは揺らぐことなく、短大で保育士と幼稚園教諭の資格を取得し、地元の社会福祉法人が運営する保育園に就職しました。

そこで過ごした9年間は、柴田先生にとって保育の基礎を築く時間でありながら、同時に葛藤の日々でもありました。

「前の職場は、いわゆる『昭和的な人間関係』というか、見て育ちなさいという厳しい環境でした。子どもに対しても『躾(しつけ)』の要素が強く、運動会やお遊戯会は『やるよ!』『しっかりやりなさい!』と気合を入れて作り込むスタイル。衣装も布を裁断して一から縫い上げるような作業が多くて、裁縫が苦手な私には苦痛でした」

行事の完成度を求められるあまり、子どもたちに無理をさせていないだろうか。先輩たちの厳しい指導の中で、有給休暇も取りづらく、プライベートを犠牲にして働くことが当たり前のような空気。休日保育の出勤もあり、将来の自分のライフプランを考えたとき、「ここではない」という思いが強くなっていきました。

そんな時に出会ったのが、ライクキッズが運営する「にじいろ保育園」でした。

「転職活動でいくつかの園を見学しましたが、にじいろ保育園の『家庭的な雰囲気』に惹かれました。人数も多すぎず、子ども一人ひとりとじっくり関われる環境。殺伐としていない、ほんわかとした温かい空気が流れていて、『あ、私がしたかったのはこういう保育だ』と思いました」

かつての職場とは違う、穏やかな時間が流れる場所。そこはまさに、ライクキッズが掲げる「第二のわが家」という理念そのものでした。

仕事と子育てが互いに高め合う「幸せな循環」

にじいろ保育園に転職して8年。その間、柴田先生は結婚し、二度のご出産を経験しました。現在は小学1年生の息子さんと、1歳8ヶ月の娘さんを育てながら、時短勤務で現場に復帰しています。

「息子の出産の時は、年度の途中で産休に入ることになってしまいました。担任を持っていたのに最後までみてあげられない申し訳なさや、一緒に組んでいる先生たちへの負担を考えると不安でした。でも、職場の皆さんは『全然いいですよ、頑張ってください!』と温かく送り出してくれたんです。『また必ず帰ってきます!私の席は残しておいてくださいね』と園長先生にお願いして、安心してお休みに入ることができました」

復帰後、柴田先生は自身の中で「ある変化」を感じていました。それは、保育士としての経験と、母親としての経験が互いに作用し合い、良い循環を生み出していることでした。

「保育士として子どもの発達段階や関わり方を学んでいたからこそ、自分の子育てでも『今はこういう時期だよね』と冷静に向き合うことができ、そこまで抵抗なく育児ができました。そして逆に、自分が親になったことで、保護者様の大変さや悩みが痛いほど分かるようになったんです」

以前は知識として知っていた保護者様の悩みが、今は実感を伴って理解できます。

「『そういう時、ありますよね』と共感しながら、実体験に基づいたアドバイスができるようになったのは大きいです。困っているお母さんの相談に乗る時も、保育士としての視点だけでなく、同じ親としての視点も交えてお話しできる。保育の知識が子育てを助け、子育ての経験が保育の質を深める。そんな循環が自分の中で生まれているのを感じます」

先生の「明るさ」が子どもの殻を破り、感性を花開かせる

「毎日を楽しく、笑顔で過ごす」。それが柴田先生の保育におけるモットーです。柴田先生が担任を持つクラスは、自然と先生のカラーに染まり、賑やかで明るいクラスになると言います。

「私のクラスは、良くも悪くも『私みたい』な雰囲気になってしまうんです(笑)。おちゃらけたり、たくさん笑ったり。でも、その明るさが子どもたちの隠れた一面を引き出すこともあります」

以前、2歳児クラスを受け持った時のこと。入園当初、お家ではおしゃべりなのに保育園に来ると一歩も動けず、一言も話せなくなってしまう「場面緘黙(ばめんかんもく)」のような状態の子がいました。

「私はどうしてもその子の笑った顔が見たかったし、声が聞きたかった。だから、一緒に組んでいた担任の先生と必死になって、面白いことをして笑わせようとしたんです。そうしたら、ある時その子が我慢できずに『ブハッ』て吹き出して笑ってくれて。そこから少しずつ言葉が出るようになっていきました」

大人しそうに見える子でも、先生が底抜けに明るく、楽しそうに接することで、「ここは自分を出していい場所なんだ」と安心するのかもしれません。柴田先生のクラスになると、それまで控えめだった子が急におちゃらけモードになったり、感情を表に出すようになったりするといいます。

「『君、こんな面白い面持ってたんだね!』って新しい発見があるのが嬉しくて。そうやって殻を破って、その子なりの感性が花開いていく瞬間を見るのが大好きなんです。AIが発達して便利な時代になっても、人の心や感性を育てるのはやっぱり『人』。私の明るさや元気が、子どもたちの個性を引き出すきっかけになれたら、こんなに嬉しいことはありません」

行事は「発表会」ではなく、日々の「遊びや成長」の延長線上に

にじいろ保育園の保育方針は、柴田先生が以前感じていた「見せるのための行事」という違和感を払拭するものでした。

「たとえば、ここの運動会は、『お母さんと一緒に頑張れたらいいよね』『衣装着てるだけでも可愛いよね』というスタンスなんです。以前の職場のように子どもに先生が振付を叩き込むのではなく、日々の生活の中で子どもたちが楽しんでいる遊びを、そのまま競技に繋げていく。無理やり見せるための行事ではなく、普段の遊びや成長の延長線上にある姿を保護者様に見ていただくんです」

普段保育園で楽しんでいる運動遊びを、そのまま運動会で披露する。子どもたちにとっては、いつもの楽しい時間の続きです。

「その方が子どもたちにとっても苦痛じゃないし、保護者様にも『保育園でこういうことを頑張っているんだな』というのが自然に伝わります。行事のために今からこれを仕込む、ではなく、日々の積み重ねを発表の場で見せる。子どもたちも保護者様も、そして私たち保育士も笑顔でいられる。それが本当の行事のあり方なんだと実感しています」

互いに補い合い、感謝し合える仲間たち

柴田先生が今の職場で輝き続けられる理由。それは、「同じ想いで子どもに接する保育士がいる」という温かな環境そのものでした。ここには、家族のように支え合う仲間たちがいます。

「園長先生は、私にとって『母』のような存在です。時に厳しく、時に優しく、本当に頼りになる方で、『園長先生が辞めるなら私も辞めます』って思うくらい信頼しています。園長先生が作り出してくれている働きやすい環境があるから、私たちは安心して保育ができるんです」

また、一緒にクラスを運営する同僚や後輩たちとの関係も、柴田先生にとって大きな支えです。現在は時短勤務のため、朝の早い時間や夕方の遅い時間は他の先生にお任せすることになります。

「私が気づかないところに気づいて動いてくれる先生がいて、『それやってくれたんだ、ありがとう』と日々感謝しています。保護者様への連絡も『伝えておきましたよ』とフォローしてくれる。私がいない時間を埋めてくれる仲間がいるから、時短勤務でも引け目を感じすぎずに働けています。だからこそ、日々の『ありがとう』は言葉にして伝えるようにしています」

そんな柴田先生に対し、ある先輩保育士はこう言いました。「先生と組めて本当に嬉しい。ありがとう」

「数年前、2歳児クラスで先輩と組んだ時のことです。私は時短勤務でご迷惑をおかけしていると思っていたのに、『先生がいるとクラスが楽しくなる』と言ってもらえて。関西出身の面白い先輩で、一緒に笑い合いながらクラスを運営できたあの一年は、私にとっても本当に楽しい時間でした。お互いに足りない部分を補い合い、認め合える関係性がここにはあります」

子どもたちの未来へ、笑顔のバトンを繋いでいく

「保育士以外の仕事は考えられない」と語る柴田先生。17年というキャリアを重ねてもなお、その情熱は冷めることがありません。

「子どもたちの成長を間近で見られることは、本当に幸せで楽しいことです。命を預かる責任重大な仕事ではありますが、それ以上の喜びがここにはあります。自分の子どもが手を離れても、体が動く限りはずっと子どもたちと関わっていきたいですね」

これからの未来を担う子どもたち、そしてこれから保育士を目指す学生たちへ。柴田先生は、自身の経験を通して「楽しむこと」の大切さを伝えたいと願っています。

「AIが発達して便利な時代になっても、人の心や感性を育てるのはやっぱり『人』だと思うんです。子どもたちの個性が花開く瞬間、できなかったことができるようになる瞬間。その感動は、保育士だからこそ味わえる特権です。ぜひ、その楽しさを一緒に感じてほしいと思います」

インタビューの最後、柴田先生はとびきりの笑顔でこう言いました。「私のクラス、賑やかですよ!」と。

「ただいま」「おかえり」
にじいろ保育園には、そんな温かい言葉が自然と飛び交う空気が満ちています。子どもたちにとっても、保護者様にとっても、そして働く先生たちにとっても。ここは、ありのままの自分でいられる、かけがえのない「第二のわが家」なのです。

聞き手・執筆:美濃部 哲也(M&I Inc.)

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